第32回「静岡県建設業協会建設もの創り大賞」受賞

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三建管内では2社3件が入賞

　静岡県建設業協会は、第32回「静岡県建設業協会建設もの創り大賞」の入賞作品を発表した。表彰式は同協会の通常総会にあわせて行われた。地域社会の発展に貢献したと認められる優秀工事をこれまで「県建設業協会賞」としてたたえてきたが、2015年度からは一般の人にも表彰内容が伝わりやすくなるよう「建設もの創り大賞」と改称し、引き続き優秀な工事を表彰していく。

天城北道路狩野川横断高架橋下部工事
沼津河川国道管内道路建設工事
県営住宅光ケ丘団地B棟公営住宅整備事業（建築）工事

　三建管内では土木部門の優秀賞に小野建設㈱（三島市）施工の「平成26年度天城北道路狩野川横断高架橋下部工事」が、同じく優秀賞に、山本建設㈱（三島市）施工の「平成25年度沼津河川国道管内道路建設工事」が選ばれた。
　また、建築部門の優良賞には小野建設㈱（三島市）施工の「平成25年度県営住宅光ケ丘団地B棟公営住宅整備事業（建築）工事」が選ばれている。

以下講評
土木部門　優秀賞
　小野建設㈱施工の「平成26年度天城北道路狩野川横断高架橋下部工事」は、地元の各種要望を取り入れるとともに、「回覧板」「地元広報誌」「ラジオ」「道路掲示板」「路上看板」等により工事情報の周知に努め、様々な工夫により交通規制時間の短縮を図り道路利用者への影響を最小限にした。特に、地元を含め関係者に対して3D-CADを活用して交通規制計画を視覚的に見せる工夫をするなどして、工事の必要性についての理解を深めて協議を円滑に進め、現道切り替え等から生ずる問題点を解決する様々な工夫を行うことにより、無事故で円滑に工事を完成した。

土木部門　優秀賞
　山本建設㈱施工の「平成25年度沼津河川国道管内道路建設工事」は、工区が離れて6工区あり、その工種も多岐にわたる中で、関係機関や地元と密接な調整を実施するとともに、頻繁に工事調整を行うことにより、予定どおりに無事故で工事を完成した。またLANDECOの活用により測量ミスや測量計算におけるリスクを軽減し、安全管理に充する時間を増やしたり、補強土壁の材料に色分けを行い使用・運搬のミスをなくすなど、安全・品質管理において様々な工夫を行った。

建築部門　優良賞
　小野建設㈱施工の「平成25年度県営住宅光ケ丘団地B棟公営住宅整備事業（建築）工事」は団地の中央に建つ共同住宅である。周辺住民とのコミュニケーションを計り、留学生や中・高・大学生のインターンシップを積極的に受け入れ、近隣説明会や地区清掃等に参加し近隣対策や地域貢献を優先して、施工に対する理解を近隣に求めたことはタイムリーであり、施工計画・安全計画・工程計画・作業環境造りに良い影響を与えたと思われる。分離発注された事もあり関連業者との調整とまとめ役を兼務する中で、施工体制の確立や工期短縮・経費節減の工夫が見られ、静岡県くらし・環境部優良工事等の表彰を受けると共に施工精度や出来映えも良く完成した事が評価された。また2棟同時施工のため放送設備やライブカメラの設置・安全施工サイクル活動の実施等安全管理・施工管理に工夫が覗えた。