第30回 安全大会
組織で進める安全管理
建設業労働災害防止協会三島分会(小野徹分会長)、一般社団法人三島建設業協会(小野徹会長)、三島地区建設事業協同組合(小野徹理事長)、三島市建設事業協同組合(山本良一理事長)の4団体は共催して6月16日、第30回安全大会を三建大会議室で開催した。
当日は、会員事業所から約100人が参加し、安全意識の高揚を図った。
冒頭あいさつで小野分会長は、国土交通省では「現場の生産性向上」に向けICTを推進しているが、内閣府主導の規制緩和委員会により「事務的生産性の向上」などが建設行政においても進められている。また、「働き方改革」も内閣主導で進められており、建設業では、土日休業、施工時期の平準化、またゼロ国債、ゼロ県債などを活用して工事の平準化を市町にまで広めていこうとしている。これらは、「担い手の確保」と同時に現に建設業で働いている従事者のすべてが安全・安心に働ける現場を作ることを目的としている。一方、安全、安心な職場作りの為には組織全体で安全活動に取り組まなければならず、今年の標語はズバリ「組織で進める安全管理 みんなで取り組む安全活動」となっていると呼び掛けた。
また、当日は来賓として、三島労働基準監督署の金子洋一署長、同石井耕造第二方面主任監督官、沼津土木事務所の森田尚孝所長、同青木利之検査監、熱海土木事務所の植松靜夫所長、同藤井陸司検査監が出席された。
来賓あいさつでは、三島労働基準監督署の金子洋一署長は、「ゼロ災害は難しいことであるが、基本的な日常活動を日々しっかりと繰り返すことが大切である」と呼び掛けた。
沼津土木事務所の森田尚孝所長と熱海土木事務所の植松靜夫所長は、「発注者責任のもと、安全・安心な社会基盤整備、安全な工事施工、現場の安全対策等を推進してまいりますが、皆様方においても、初心を忘れることなく安全対策等受注者責任を果たしていただくとともに、この大会を契機により一層の安全意識の高揚をお願いしたい。」と呼び掛けた。
この後、三島労働基準監督署の石井耕造第二方面主任監督官が、特別講演「建設現場における安全衛生管理」について、建設業労働災害の実態及び建設業における三大災害(墜落・転落災害、崩壊・倒壊災害、重機災害)の防止等について述べた。