R2 熱海土木事務所との技術懇談会
三島建設業協会(小野徹会長)の熱海・伊東地区役員は11月5日、県熱海総合庁舎2階第2会議室で静岡県熱海土木事務所幹部職員との技術懇談会を開催した。
当日は協会から小野会長、佐野茂樹副会長、齋藤稔副会長、大舘節生理事、石田龍夫理事はじめ地区役員10人、熱海土木事務所から尾崎元久所長、渡邊秀樹次長、北川裕人次長兼企画検査課長、杉山一仁技監兼伊東支所長ほか幹部7人が出席した。
冒頭あいさつに立った小野会長は、今日のテーマである「景観」の重要性について、私自身の経験を少し話させてもらう。
もう30年以上も前のことになるが、英国のバース(お風呂のバスの語源になったところであるが)に行った。
ローマ時代の浴場跡が残っていて、今では世界遺産にもなっているが、そこにエイヴォン川という川が流れていて、その上にバルト二ー橋という中世に作られたような古い屋根付きの、建物のようになっている橋を見た。
驚いたのは、そこからである。そのすぐ下流側から、その橋を見るのであるがそこに「落差工」があって、それが、半円形(馬蹄形)の3段の落差工になっているのである。その見事さに、見惚れてしまった。直に落とせばいいところを、わざわざ半円形にえぐって、しかも3段の落差工にしてある。
このように、たったそれだけのことで、大した変哲もない景色が、アッと驚く景観になっていた。ちょっとした工夫で、見事な景観に変えることができると、学んだ。
もう一つが、韮山の蛭ケ小島や世界遺産になった反射炉からの富士山である。伊豆の国市では歴史を売り物に、地域振興を図りたいのに一面が電線だらけである。尾崎所長には、ご講演でこんなところにも触れていただければと思う。
10月1日から、「改正品確法」と一体の「改正建設業法」が施行された。今回の改正内容の一番のポイントは「請負契約への工期の概念の導入」で、「建設業の担い手不足」を解決するための「働き方改革」の柱となるものである。「適切な工期」なくして、「働き方改革」はできない。
本日は、土木事務所側、三建側から、そうした内容を踏まえて、様々なご意見があるものと期待していると述べた。
次に熱海土木事務所の尾崎所長があいさつし、「最近ではコロナの影響でリモートやオンライン会議が多くなっているが、顔を合わせての場というものは大事と思っている。また今年7月の豪雨により国道135号の赤沢地域の崩落についてすぐに対応していただき感謝申し上げる。今後もご協力をお願いする」と話した。
引き続き尾崎所長が「景観形成について」の講話を行った。
意見交換では「遠隔臨場のこれからについて」「働き方改革の週休二日制と工期延長時の経費計上について」などをテーマに意見を交わした。