第1回 役員会
総会上程議案を審議
2015年5月13日(水)
三島建設業協会(小野徹会長)は5月13日、協会中会議室で役員会を開き、総会上程議案などについて審議した=写真。
冒頭であいさつに立った小野会長は、3月27日に開かれた県建設業審議会で、「東日本建設業保証の決算分析によると、東日本各県の総資本計上利益率の平均が1.24%であるのに対し、静岡県は0.21%と最低で、売上高経常利益率も静岡県だけが唯一のマイナスであり、競争の激化により県内建設業が低迷している実情について訴えた」ことを報告した。
また、中小企業需要創生法案で、創業十年未満の新規中小企業者への発注について2014年度の契約方針では「公共事業を除く」と明記されていたものが、これからは工事に対しても適用されるようになったことについて説明。その上で、「創業したばかりの小規模業者に、公共事業を受注させるのは、地方創生どころか、ただでさえ苦しい地方財政で、投資的経費が減少する状況下、地方建設業界の過当競争を助長する方向に進んでいる」とし、「公共事業は物品調達や役務とは性質が異なり、『現在だけでなく、将来に向かっても責任のある仕事』であることから、新規中小企業者の受注の機会の拡大に当たっては慎重な対応をお願いしたい」と訴えたと説明した。
加えて、杉山英男専務理事の急逝に伴い、臨時職員として予算総会、決算総会の準備などにあたった芹澤一良氏に対し、「急な依頼にも拘らず、心よく引き受けて頂き、心から感謝する」とお礼の言葉を述べた。
役員会では、三島地区建設事業協同組合と建設業労働災害防止協会静岡県支部三島分会の15年度予算と事業計画、三島建設業協会の14年度決算などについて個々に審議、原案どおり可決して総会への上程を決めた。