沼津・熱海土木事務所所長講演 -定時総会-
-伊豆中央道・江間区間の立体化推進-
定時総会に続いて、沼津土木事務所の石塚基一郎所長と熱海土木事務所の森田尚孝所長が特別講演を行った。
石塚所長は、災害対応に関する地元建設業者の貢献に感謝を述べた後、講演に入った。
現在沼津土木管内の道路事業では2018年度開通予定の天城北道路の工事が着々と進んでおり、沼津土木もそれに向けて関連工事を進めていく。また、国道136号土肥工区の拡幅について特に伊豆半島南部の住民から強く求められており、今年と来年を「勝負の年」として頑張っていきたい。
伊豆の国市の韮山反射炉がイコモスの推薦を受け世界遺産登録に大きく前進した。非常に期待している。正式に決まればさらに観光客で賑わってくると考えられるので、地域が盛り上がればと思う。ジオパーク関連では9月ごろの世界ジオパーク認定が期待されており、併せて盛り上がればと思っている。これに向けて、県でも伊豆中央道の江間区間の立体化を進めていく。
予算について、交通基盤部予算はずっと減り続けており、最近やっと横ばいになった。県予算にふさわしい交通基盤部予算の比率を回復できるよう、頑張っていきたい。予算の中身を見ると、補修費に取られる部分が多い。国土強靭化の中で耐震補強・長寿命化が大切になっており、橋梁の耐震化や長寿命化について多く発注していくと思う。
最後に、最近の事故事例などについて紹介。第3者事故が多い現状を訴え、「事故の減少にご協力を」と呼び掛けた。
-地域の観光地として魅力向上に寄与-
続いて熱海土木事務所の森田尚孝所長は、2014年度に、熱海土木管内の緊急輸送路である県道熱海函南線と県道伊東大仁線で地元建設業者の協力を得て災害時を想定したモデル点検として徒歩で現場の確認をしたことを紹介。「普段クルマで通っているだけではわからない課題を見つけたので、災害時に向けて準備をしていきたい」と述べた。また、「我々行政と、実際に作業に当たる建設業者の皆さんとの情報共有という点でも有意義だったと思う」と振り返った。「今後も引き続き実施し、いざという時の素早い対応につなげていきたい」と語った。
伊豆半島ジオパークの世界ジオ認定が期待されるなか「現場をきれいにする」という意味で、報告書を作って整理整頓に努めて頂くことになっており、ぜひご協力をお願いしたい。熱海土木でも世界ジオ認定の審査などに向け、道路情報板を使って「ようこそ伊豆半島ジオパークへ」といったPRを流しながら、地域の観光地としての魅力向上に寄与したい。
終わりに「今年度も工事発注できるたけ早くしたいと思っているので、ぜひご協力を頂きたい」と締めくくった。